100Vは大丈夫?人は何Vまでなら感電しても問題ないのか。電圧(V)と電流(A)の違い

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100Vは一般家庭で使用しているから安心という迷信

一般家庭で使用されている電圧は100Vです。

最近はオール電化などで200Vと併用している家庭もありますが、通常で使えるコンセントは100Vですよね。

家の中のあちらこちらにあるコンセント差込口が100Vだから100Vに触れても大事には至らない。

そう思っていませんか?

実は感電事故は200Vよりも100Vのほうが多いです。

コンセント

 

どうして100Vの感電事故が多いのか

一般的な電圧として100Vと200Vがあります。

200Vは主に工場の動力などで使用されているため、一般の人が触れる機会は少ないです。

200Vは危険」という認識があるため、200Vの場合は扱う人も注意して作業するので事故が起こりにくいです。

ちゃんとブレーカーを落としてから作業することを忘れずに行うからです。

200Vと比べ、100Vは家庭にも引かれているので素人が触る可能性が高いです。

また、プロでも油断してしまうといいます。

 

100Vと200Vを比べた場合、200Vのほうが危険なのですが60V以上であれば危険であることには変わりありません。

運が悪いと42V(死にボルト)でも感電死の危険があります。

 

危険度は電圧(V)ではなく電流(A)で決まります。

冬場の静電気は数千ボルトと言われています。

静電気で「バチッ」と痛い思いはしますが命に関わるようなことはありません。

静電気

女性が護身用に使う「スタンガン」の場合、10万ボルトもの電圧が流れます。

私は体験したことがありませんが、とても痛いと言います。

それでも命に関わるようなことはありません。

 

その理由は電流が微弱だからです。

ではどのくらいの電流が危険なのでしょうか。

電流量が100mAで致命傷になります。

20mAもあれば危険なレベルです。

 

5mAで痛みを覚えます。

10mAになると我慢ができません。

20mAだと痙攣し動けなくなります。

50mAで非常に危険です。

 

20mAで危険レベルというのは、20mAで痙攣するため声を出すことも逃げることもできなくなるからです。

 

感電による影響は「電流の大きさ」、「感電した時間」、「電流の経路」で決まります。

電流の大きさが致死量までなくても感電した時間が長ければ死亡してしまうこともあります。

電流の経路が心臓を通過した場合は危険です。

例えば指先で電気に触れ、足から抜けた場合、心臓を通過する可能性が高くなります。

また、感電した人を助けようとして二次被害になることもあります。

助けるときは絶縁のためにゴム手袋等を使用するなどの注意が必要です。

 

電気を扱うときに気を付けること

水は電気を通しやすいので、濡れた手などで触れると危険です。

細かいことを言うと水自体は電気を通しません。

水に含まれているイオンが電気を通しやすいのです。

(水を沸騰させ水蒸気を冷やして作った水の場合、電気を通しません。)

電気が通りやすい=電流量が上がる

乾いた手で100Vに触れた場合と、濡れた手で100Vに触れた場合とでは電流量が変わります。

濡れた手の場合は電流量が上がるため100Vでも危険です。

 

感電注意のマーク

電化製品などには安全確保のための警告表示がされています。

「禁止マーク」してはいけないこと

「注意マーク」注意すること

「指示マーク」必ず行う(守る)こと

 

この警告マークの中に「感電注意のマーク」があります。

kanden-cyui

このマークが表示されている場合、分解したり水をかけると感電の原因になるので気を付けましょう。

 

感電注意のマークよりも危険を示すマークがあります。

高電圧警告マーク

この警告マークが表示されている場合には高電圧部分があるため絶対に分解等を行わないでください。

 

家庭で使用できる100Vならば安全だと勘違いしないように。

 

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