重要な経済指標の中に「アメリカの雇用統計」があります。
多くのトレーダーがこの「雇用統計」を注目しています。
アメリカの雇用統計は毎月、第一週の金曜日に発表されます。
発表時間は日本時間で21時30分です。
アメリカの雇用統計は全部で10数項目の指標があります。
失業率、非農業部門雇用者数、週労働時間、平均時給、建設業就業者数、製造業就業者数、金融機関就業者数、小売業就業者数などが発表されます。
その中でも重要なのは「失業率」と「非農業部門雇用者数」です。
非農業部門雇用者数は、農業部門を除いた産業分野(製造業、建設業、消費財メーカーなど)で雇用されている人数とその増減がどのくらいであったかをまとめたものです。
「非農業部門」なので農業従事者、自営業者、非営利団体は含まれていません。
なぜアメリカの雇用統計が重要なのか。
それは景気の判断材料になるからです。
アメリカの通貨である「ドル」は基軸通貨です。
基軸通貨である「ドル」の動向に大きな影響を与えるのはアメリカの景気です。
「失業率が下がる」、「雇用者数が増える」ということは景気が良くなっていると考えられます。
景気が良くなればアメリカへのお金の流れが増えるのでドルの需要が増大し「ドルが上昇する」という判断ができます。
重要な経済指標なので発表時の21時30分前後は為替が大きく変動します。
指標発表時にはトレードは控えるべき
「米雇用統計必勝法」などと謳うトレード法を紹介しているサイトを目にしたことはありませんか?
両建てで注文し、両方に逆指値を設定します。
指標が発表され為替レートが大きく動きます。
どちらかは逆指値により「損切り」で決済されます。
もう片方は利益確定。
頃合いを見て決済。
両建ての差額が利益となるという手法です。
一見、「必勝法」だと思います。
そして誰もが思い付くトレード法です。
しかし実際にはうまくいきません、それはなぜか?
指標発表時には注文が殺到します。
注文殺到時ではスプレッドが大きく開きやすくなります。
スリッページも起こります。
スリッページとは、トレーダーが注文してからFX業者のサーバーに到着するほんの短かな時間のあいだに為替レートが動いてしまうことを言います。
最悪の場合、逆指値がうまく刺さらず大きくかけ離れたところで決済、20pipsの損切りのつもりが50pipsになってしまったなんてこともよくあることです。
為替レートが上下どちらかの方向に素直に動いてくれればいいのですが、為替レートが上下に大きく揺さぶられるような動きになることもあります。
これにより両建てした両方のポジションで逆指値が刺さってしまい共に損切りということもよくあります。
FXはギャンブルではありません。
ギャンブル性の強い経済指標発表時にはトレードを控えるべきです。
アメリカの雇用統計の結果が良かったらドル高になる?
「アメリカの景気が良くなってきている」という判断になるのでドル高になると思われるのですが、経済指標発表直後の為替レートの動きは違います。
指標発表前には市場が事前に予想した数値が出ます。
この予想値より良かったか悪かったかが重視されます。
発表された指標が予想値と同じ場合、為替レートはあまり動きません。
予想通りの数値だと、あまり動かないのはなぜでしょうか?
それは市場がすでに予想値で折り込み済みだからです。
予想値とどのくらいかけ離れた数値だったかが重要です。
大きくかけ離れた数値だった場合、レートは大きく変動します。
指標発表時の為替レートの動きを確認すればよくわかります。
アメリカの雇用統計発表から30分待とう
為替レートが落ち着く30分後くらいからトレードを行いましょう。
為替レートが落ち着けばスプレッドも元に戻っていると思います。
スリッページも発生しにくくなります。
アメリカの雇用統計発表により為替レートにトレンドが発生しているかもしれません。
このトレンドに乗ったトレード(順張り)を行いましょう。
重要指標発表時の値動きは魅力的
重要指標発表時のトレードは控えるべきだと言いますが、為替レートが大きく動く重要指標発表時のトレードは魅力的です。
短期間に100pipsもの動きが起きることも多々あります。
もしも予想通りの動きをしたら。
もしもハイレバレッジでトレードしていたら。
海外FX業者人気No.1のXMならば最大レバレッジが1000倍です。
仮にFXのトレードに1万円使えるとします。
XMでは口座を開設すると3,000円のボーナスが入ります。
入金ボーナスがあり、1万円入金すると1万円のボーナスが入ります。
つまり1万円入金で23,000円口座に入ります。
値動きが大きい通貨というとユーロ/円です。
1ユーロ=135円とした場合、23,000円にレバレッジ1000倍を利かすことで、およそ17ロット(17万通貨)ものポジションを持つことができます。
100pips(1円)の値動きによる利益はなんと17万円になります。
何とも魅力的な利益です。
重要指標発表時にトレードしたくなる理由がわかります。
実際、多くの注文が殺到するので多くの人がトレードしています。
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