FXで利益を出すためには相場の分析や取引手法だけでなく、エントリーや決済のタイミングも重要です。
しかしエントリーや決済のタイミングは、感情や欲望に左右されやすく、簡単には決められないものです。
そこでFXでエントリーや決済のタイミングを効果的に決めるための方法として、ロールリバーサルという手法があります。
ロールリバーサルとはサポートラインやレジスタンスラインがブレイクした後にそのラインに価格が戻ってきた時にエントリーする手法です。
ロールリバーサルによって必ず勝てるとは限りませんが、トレンドに乗るチャンスを逃さずに取引することができます。
この記事ではFXでロールリバーサルを使ってトレンドに乗る方法とは何か基本から応用まで徹底解説します。
ロールリバーサルのルールやメリット、FXに応用する方法や注意点などを詳しく紹介します。
これを実践すればFXで安定的に利益を出すことができるようになるでしょう。
ロールリバーサルの基本ルール
まずは、ロールリバーサルの基本ルールを確認しましょう。
ロールリバーサルは以下のような手順で行います。
- ステップ1:サポートラインやレジスタンスラインを引く
- ステップ2:サポートラインやレジスタンスラインがブレイクしたことを確認する
- ステップ3:ブレイクしたラインに価格が戻ってきた時にエントリーする
- ステップ4:利確幅や損切り幅を設定する
それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。
ステップ1:サポートラインやレジスタンスラインを引く
ロールリバーサルを始める前に、まずチャート上にサポートラインやレジスタンスラインを引きます。
サポートラインとは価格が下落してもなかなか割り込めない水平線で下値の支持線とも呼ばれます。
レジスタンスラインとは価格が上昇してもなかなか抜けられない水平線で上値の抵抗線とも呼ばれます。
サポートラインやレジスタンスラインを引く際は以下のようなポイントに注意しましょう。
- サポートラインやレジスタンスラインは、価格が反転したり跳ね返したりした箇所を結ぶことで引くことができます。
- サポートラインやレジスタンスラインは、複数回タッチされたり反応したりした方が強力です。
- サポートラインやレジスタンスラインは、時間足が高い方が信頼性が高いです。
- サポートラインやレジスタンスラインは、厳密に一本の線ではなく、ある程度の幅を持ったゾーンと考えると良いです。
ステップ2:サポートラインやレジスタンスラインがブレイクしたことを確認する
次にサポートラインやレジスタンスラインがブレイクしたことを確認します。
ブレイクとは価格がサポートラインやレジスタンスラインを突破することを言います。
ブレイクしたことを確認する際は以下のようなポイントに注意しましょう。
- ブレイクしたことを確認するためには、ローソク足の実体がサポートラインやレジスタンスラインを完全に抜けたことを見る必要があります。
- ブレイクしたことを確認するためには、ローソク足が確定するまで待つ必要があります。
- ブレイクしたことを確認するためには、ヒゲや影だけで判断しないように注意する必要があります。
ステップ3:ブレイクしたラインに価格が戻ってきた時にエントリーする
次にブレイクしたラインに価格が戻ってきた時にエントリーします。
この時点でサポートラインやレジスタンスラインの役割が逆転していることに注意しましょう。
つまりサポートラインはブレイク後にレジスタンスラインとなり、レジスタンスラインはブレイク後にサポートラインとなります。
これをロールリバーサルと呼びます。
ロールリバーサルでは、以下のようなエントリーの方法があります。
- サポートラインがブレイクされた場合:価格がブレイクしたサポートライン(現在はレジスタンスライン)に戻ってきたら売りエントリーする
- レジスタンスラインがブレイクされた場合:価格がブレイクしたレジスタンスライン(現在はサポートライン)に戻ってきたら買いエントリーする
ステップ4:利確幅や損切り幅を設定する
最後に利確幅や損切り幅を設定します。
利確幅とはエントリーした方向に価格が動いた時に決済する目標の値幅です。
損切り幅とはエントリーした方向と逆に価格が動いた時に決済する限界の値幅です。
利確幅や損切り幅を設定する際は以下のようなポイントに注意しましょう。
- 利確幅や損切り幅は、自分の予算や目標に合わせて調整することができますが、あまり大きくしたり小さくしたりするとリスクが高くなったり効果が薄くなったりする可能性があります。 自分が許容できる範囲内で設定しましょう。
- 利確幅や損切り幅は、チャート上のサポートラインやレジスタンスラインなどの目安に合わせて設定すると良いです。 例えば、買いエントリーした場合は、利確幅は次のレジスタンスラインに近い値幅に、損切り幅はブレイクしたサポートラインに近い値幅に設定するという具合です。
- 利確幅や損切り幅は、エントリーした時点で決めておくことが望ましいです。 そのため、指値注文や逆指値注文などを使って自動的に決済できるようにしましょう。 これによって、感情に左右されずに冷静に取引することができます。
ロールリバーサルをFXに応用する際の注意点
ロールリバーサルをFXに応用する際は、以下のような注意点があります。
- ロールリバーサルは必ず成功するというものではありません。 ブレイクしたラインに価格が戻ってこない場合や、戻ってきても反転しない場合もあります。 ロールリバーサルだけに頼らず、相場の分析や取引手法もしっかりと学びましょう。
- ロールリバーサルは時間足が高い方が信頼性が高いです。 時間足が低いと、ノイズや騙しに引っかかる可能性が高くなります。 ロールリバーサルを使う場合は、4時間足以上の時間足でトレードすることがおすすめです。
- ロールリバーサルはサポートラインやレジスタンスラインの強さにも影響されます。 サポートラインやレジスタンスラインが弱いと、ブレイク後に価格が戻ってきても反転しない可能性が高くなります。 ロールリバーサルを使う場合は、複数回タッチされたり反応したりした強力なサポートラインやレジスタンスラインを選ぶことが大切です。
まとめ
この記事ではFXでロールリバーサルを使ってトレンドに乗る方法とは何か、基本から応用まで徹底解説しました。
ロールリバーサルはサポートラインやレジスタンスラインがブレイクした後に、そのラインに価格が戻ってきた時にエントリーする手法です。
ロールリバーサルによって必ず勝てるとは限りませんが、トレンドに乗るチャンスを逃さずに取引することができます。
ロールリバーサルをFXに応用する際は、サポートラインやレジスタンスラインの引き方やブレイクの確認方法、利確幅や損切り幅の設定方法などに注意しましょう。
コメント