2018年8月、トルコリラが大暴落しました。
この大暴落で損失を被ったのはトルコリラでスワップポイント狙いのトレードを行っていたトレーダーたちです。
その多くが日本人トレーダーだと言われています。
日本人トレーダーたちはスワップポイント生活を夢見てトルコリラにせっせとお金を注ぎ込んでいました。
海外のトレーダーたちは一極集中のリスクを嫌い、リスク分散の観点から保有していたとしても少額だったため損失は限定的でした。
日本ではなぜか「スワップポイント狙いのトレードは安全」というニュアンスの話しを見聞きします。
レバレッジを低く設定し徐々に買い増ししていく。
大量のポジションを保有すれば毎日発生するスワップポイントだけで生活できるようになると。
最近は徐々にトルコリラの価格が下がっていたため、下がるたびに「買い増し」をしていたものと思われます。
最安値で買ってその後に価格が上がれば「含み益」になり安心してスワップポイントを受け取り続けることができるので、最安値更新のたびに買い増しを繰り返してしまっていたのでしょう。
スワップ狙いのトレーダーは考えなかったのでしょうか?
なぜトルコリラは金利が高いのか?
なぜ政策金利が上昇したのか?
新興国が政策金利を引き上げる理由は、通貨防衛、インフレ抑制が挙げられます。
インフレとは物価が高くなることを言います。
物の値段が高くなるということは、逆を返せばお金(通貨)の価値が下がるということです。
ではお金の価値を下げないようにするためにはどうすればいいのでしょうか?
それは政策金利を上げることです。
政策金利を上げることで企業はお金が借りにくくなります。
これにより通貨の流通が減ります。
通貨の流通が減ることでお金の価値が上がります。
政策金利を上げて通貨の価値の下落を抑えようとしているのです。
これを「リスク」と認識していなかったのが日本人トレーダーです。
またはリスク以上にスワップポイントのほうが「おいしい」と感じていたか、です。
政策金利が上がるということは通貨の価値は下がるということです。
2018年5月に政策金利が8%から17.75%に急激に上がりました。
政策金利が上がったことで「スワップポイントはおいしい」のではなく「トルコリラは危ない」と思わなくてはならなかったのです。
これまでコツコツと積み上げていたスワップポイントをロスカットで失ってしまっては意味がありません。
リスクの高い通貨を長期に渡り保有していることが危険だということです。
それならば超短期のトレードのほうがよっぽど安全だと思いませんか?
長いこと保有してきたポジションを失うダメージはとても大きいです。
超短期のトレードでは何度もトレードを繰り返すので負けることもあります。
勝ちと負けを繰り返しながらも、収益をトータルでプラスにしていく。
ダメだと思ったら早めの損切り。
利益も◯◯pipsと決めたら深追いはしない。
ポジションを保有している時間はストレスになります。
超短期トレードの場合は「ポジションの長期保有によるストレス」がないことも利点の一つだと思います。
超短期トレードの場合、必要証拠金を多く必要としないことも利点です。
スワップポイント狙いのトレードの場合、多くのロットを保有する必要があるため、FX口座に預けるお金が多く必要になります。
多くのお金を預けるということはロスカット時に多くのお金を失うということです。
超短期トレードの場合、必要証拠金が少なくて済むためFX口座に多くの資金を入れておく必要がありません。
ロスカット時の資金の損失も少なめです。
海外FX業者であるXMの場合、レバレッジを最大888倍にすることができるため少ない必要証拠金でトレードが行えます。
必要証拠金が少なくて済むので同じ資金でも多くのロット数でトレードが行えます。
ロット数が増えればさらに利益を増やすことができます。
FXの世界で勝つためには大衆と逆のトレードをしなくてはなりません。
スワップポイント狙いのトレードは大衆と同じトレードです。
ハイレバレッジでのトレードは危険だと散々言われています。
危険だ危険だと言われているので大衆はハイレバレッジでトレードしません。