有事は「円買い」か?「金買い」か?

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有事の円買い

世界経済の先行き不安などが高まると比較的安全資産と言われている「」に買いが集中しやすくなります。

新興国などの値動きの大きいリスク資産や高利回りの通貨を手放し、低金利の円を買います。

このような状況を「リスクオフ」と言います。

リスクオフの状況になると円が買われる要因として、日本がデフレであることが挙げられます。

デフレとは継続的な物価の下落のことを言います。

需要より供給のほうが多い状態ということです。

デフレ状態の日本の円は通貨価値が下がりにくいということになります。

通貨の価値が下がりにくい=安全通貨」という訳です。

有事の金買い

特に戦争などの有事には通貨よりも実物資産である金を買う動きになります。

これは経済的な有事の場合でも起こりうります。

「円」や「ドル」といった通貨はその国がなくなってしまったら何の価値もなくなってしまいます。

通貨はその国そのものの価値を表す一つの「ものさし」であるため目に見えるものではありません。

「円」で買い物をするために100円玉や1000円札が存在するが、国がなくなったら使えなくなるし価値も全く無くなってしまいます。

実際に手に取ることができる「金」は現物でしかも希少な存在であるため価値に変動はあるものの一定の価値は有り続けます。

「金」の価値は世界中のどこでも通用する価値なので「安全資産」と言えます。

このため、有事には通貨などの目に見えないものを売り、現物である金を買う動きになりやすいのです。

有事の円買いの限界

北朝鮮から発射されたミサイルが日本の上空を通過しました。

初めの1発目、相場は即座に反応し「有事の円買い」通り、円高になりました。

しかしその円高もトレンドにはなりませんでした。

その後、徐々に値を下げ元の水準まで戻りました。

みんなの予想より数日遅れて2発目のミサイルが発射され、またしても日本上空を通過しました。

しかし2発目のミサイル発射に対しての為替相場の反応は鈍かったのです。

一瞬、円高に振れたがすぐに元に戻り何事もなかったかのような為替の動きとなりました。

日本にとっては「有事」だったのですが、世界はあまり関心を示さなかったようです。

今の欧州為替相場はユーロを中心として動いているため比較的冷静だったようです。

日本と北朝鮮の関係がこれ以上に悪化すれば「円安」の流れとなる可能性が高まります。

北朝鮮が言う「核で日本を沈める」が現実となれば日本はなくなり「円」の価値はなくなってしまうのだから。

日本の危機なのに円が買われる今の状況のほうが異常だと私は思います。

一昔前までは「有事のドル買い」でした。

今は「有事の円買い」という投資家たちの「トレンド」なのかもしれません。

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