昔から相場に関する「格言」が多く存在します。
今一度「格言」を見てトレードを見直してみませんか?
FXはギャンブルではありません。
格言の中にはトレードに関するヒントがたくさんあります。
FXの格言を知っている人も改めて読み返してみると「わかっているけれど実践できていない」ことに気付くでしょう。
頭と尻尾はくれてやれ
ネットの攻略情報などで、「底で買って天井で売ることで莫大な利益を得ることができる」といったような触れ込みを見たことありませんか?
確かに、底で買って天井で売れれば利益は大きくなります。
しかし現実は「底」と「天井」はなかなか判断できません。
結果として「さっきが底だったな」と確認できるだけです。
頭と尻尾は食べないことです。
おいしいのは「真ん中の身」の部分なのです。
無理に天井と底を探るのではなく「腹八分」のところで決済することを心がけましょう。
似たような格言があります。
「名人、天井売らず底買わず」
経験豊富な「プロ」でも「底」や「天井」はわからないと言います。
新値には黙ってつけ
新値をつけたときには素直にその方向に付いて行きましょうということです。
FXの基本は「順張り」です。
どうも日本人は「逆張り」が好きなようですが、逆張りはリスクが高いのでオススメできません。
「高値を更新したのだから、一旦は戻すだろう」
みんなそう思います。
しかしFXでは多くの場合、さらに新値を更新する動きを見せます。
逆指値を入れ素直に順張りでトレードすればリスクも低く、絶好のチャンスと考えましょう。
人の行く裏に道あり、花の道
お花見で人が大勢いるところを避けて裏道を行くと花がたくさん咲いている場所に出られたという「たとえ話」が由来です。
FXでは人と同じことをしていても稼ぐことはできません。
とくに個人投資家と同じトレードを行っている人は「ヘッジファンド」からすれば「獲物」です。
「ストップ刈り」という手法で泣かされた個人投資家は数知れず。
同じ道を行きたいのならば「ヘッジファンド」たちの動きに付いていくことです。
この格言は一見、「逆張り」を推奨しているように聞こえます。
ただ闇雲に人の逆でトレードすればいいと言うわけではありません。
みんなが「買い」と思っているタイミングではすでに「天井圏」であることが多いでしょう。
みんなが「買い」と思ったときにはもうすでに遅いのです。
二度に買うべし、二度に売るべし
自分の予想が正しいかどうかは結果を見なくてはわかりません。
自信のある予想だとしても相場がその通りに動くとは限りません。
まずは「探り」の先鋒隊を出します。
少額で取り引きを行ってみるのです。
自分の予想が正しいか間違っているか探りを入れ予想通りだと思ったのならば「本陣」を動かします。
慎重に行うことが重要であることをこの格言は言っています。
「売り」についても一度に全部決済しないでまずは少し売ってみます。
少し待ってさらに少し売ってみます。
下がり始めたところで全部を売り切ってしまう。
実際には「二度」といわず、「三度」「四度」と確信が持てるまで探りを入れる慎重さが必要だという格言です。
買いの迷いは見送り、売りの迷いは即刻売り
「買いの迷い」はまだ行動を起こす前のことを言うので見送っても実害はありません。
「売りの迷い」の場合はポジションを持った状態のことで決断をしなければなりません。
「売りの迷い」の状態が「含み益」がある状態ならばいいのですが、「含み損」がある状態ならば迷っている暇はありません。
「売りの迷い」が出たときにはすぐに決済し一度頭を冷やすことが大事です。
損失が少なければ再度トレードできるのですから。
「相場は常に正しい」
おかしいなあ、自分の予想と逆の動きをするよ。
今日の相場はおかしい。
いいえ、間違っているのはあなたです。
相場は常に正しいのです。
結果がすべてなのです。