FXで確率よりも重要なものが「期待値」です。
FXでいう「期待値」とは何度も同じトレードを行った場合に「期待される」結果のことを言います。
少しわかりにくいので「宝くじ」で考えてみましょう。
宝くじの種類の中に「ナンバーズ4」があります。
4桁の数字を予想する選択型の宝くじです。
4つの数字の順番まで全く同じになると「ストレート」が当選です。
順番は違えど4つの数字全てを当てると「ボックス」が当選です。
ストレートの当選確率は4桁の数字なので10,000分の1です。
当選金額はおよそ100万円。
ナンバーズ4でストレートを必ず当選させるためには10,000通りの数字を購入しなければなりません。
1口あたり200円なので、10,000通り×200円=200万円かかります。
当選金額は100万円なので当選はしますがマイナスです。
つまり、ナンバーズ4を買うという行為は「期待値がマイナス」ということになります。
勝率に騙されるな
巷に流れるFXの攻略法を見ていると「勝率」を強調しているように感じます。
「勝率80%」
このように書かれていると「儲かる」と誰もが思うでしょう。
80%ということは5回に4回は勝つということです。
1回あたりの利益が1,000円だとしましょう。
4回の勝ちなので4,000円の利益です。
しかし1回は負けました。
1回の負けで5,000円の損失でした。
勝率が80%なのに資金はマイナスです。
この場合、期待値はマイナスということになります。
いくら勝率が高くても期待値がマイナスでは勝つ意味がありません。
FXのトレードで利益を上げるためには「期待値をプラス」に設定しなければなりません。
トレードにルールを決めます。
例えば、
利益は20pips固定。
損失は10pips固定。
勝率は40%
上記の場合、勝ちが4回で80pipsの利益。
負けは6回で60pipsの損失。
20pipsの利益が期待できます。
「期待値がプラス」になります。
問題は勝率の40%をどう維持することができるかです。
勝率40%を確保できる自分なりのトレードルールを見つけるしかありません。
自分にとって「得意な相場」や「苦手な相場」があるでしょう。
苦手だなと感じたらトレードを控えるべきです。
ときには動かないことも重要です。
そして重要指標発表時もトレードを控えましょう。
大きな動きが起こる可能性が高いので、ここでのトレードは「ギャンブル」でしかありません。
「FXはギャンブルだ」
そう考えて取り引きする人はトレードしても構いませんが。