FXでモンテカルロ法を使ってリスクを抑える方法とは?基本から応用まで徹底解説

FXで利益を出すためには相場の分析や取引手法だけでなく資金管理やリスク管理も重要です。

しかし資金管理やリスク管理は、感情や欲望に左右されやすく簡単にはできないものです。

そこでFXで資金管理やリスク管理を効果的に行うための方法として、モンテカルロ法という手法があります。

 

モンテカルロ法とは数列を用いて賭け金(ロット数)を調整する手法で、かつてはカジノで使われた代表的なベットルールです。

モンテカルロ法によって必ず勝てるとは限りませんが、ギャンブルにしても投資にしてもリスクを抑えることが出来ます。

 

この記事ではFXでモンテカルロ法を使ってリスクを抑える方法とは何か、基本から応用まで徹底解説します。

モンテカルロ法のルールやメリット、FXに応用する方法や注意点などを詳しく紹介します。

これを実践すればFXで安定的に利益を出すことができるようになるでしょう。

 

モンテカルロ法の基本ルール

まずはモンテカルロ法の基本ルールを確認しましょう。

モンテカルロ法は以下のような手順で行います。

  • ステップ1:数列の用意
  • ステップ2:数列の両端の数字の合計が賭け金(ロット数)
  • ステップ3:取引結果に応じて数列の操作
  • ステップ4:数列の数字が0か1になったら終了

それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。

 

ステップ1:数列の用意

モンテカルロ法を始めるときは、まず(1,2,3)とメモした数列を用意します。

この数列は自由に変更することができますが初心者はこのままでも構いません。

 

ステップ2:数列の両端の数字の合計が賭け金(ロット数)

次に数列の両端の数字の合計が賭け金(ロット数)です。

例えば数字「1」に対して通貨量1万通貨(1ロット)とした場合、最初の賭け金(ロット数)は4万通貨(4ロット)となります。

あとは最初の取引の結果を待つだけです。

 

ステップ3:取引結果に応じて数列の操作

最初の結果が出れば勝敗に応じて数列に次の操作を行います。

  • 取引に勝った場合:両端の数字を消す
  • 取引に負けた場合:右端に前回の賭け金(ロット数)を追記する

例えば最初に4万通貨(4ロット)で取引して勝った場合は数列が(2)となります。

次回の賭け金(ロット数)は2万通貨(2ロット)となります。

負けた場合は数列が(1,2,3,4)となり、次回の賭け金(ロット数)は5万通貨(5ロット)となります。

そして2回目以降も勝った場合や負けた場合は同様の操作を繰り返します。

 

ステップ4:数列の数字が0か1になったら終了

モンテカルロ法を終了させるのは数列の数字の個数が0か1になったタイミングです。

例えば数列が(1,2,3,4,5)の時、6万通貨(6ロット)で取引することになりますが、そこで勝った場合は数列(2,3,4)、次回の賭け金(ロット数)は6万通貨(6ロット)です。

6万通貨(6ロット)で取引して勝った場合は数列が(3)と一つになり、そのタイミングでモンテカルロ法が終了するというわけです。

 

モンテカルロ法のメリット

モンテカルロ法のルールを確認したところで、続いてはメリットについて紹介していきます。 ルールを確認した限りだとメリットには気づきにくいかもしれませんが、実はリスク管理の面において非常に優秀な手法なのです。

メリット1:最終的に利益を残しやすい

モンテカルロ法は手法が終了した時点で利益を確定させることができます。

手法もシンプルながら「論理的に利益が残りやすいベット数」を悩まずに導き出せるというのは大きなメリットです。

 

メリット2:リスクを抑えて取引できる

ベット数を決める手法としてモンテカルロ法の他にマーチンゲール法と呼ばれる手法があります。

ただベット数を倍々にしていくマーチンゲール法はリスクが高く、大負けや資金がパンクする可能性が大きいため推奨される手法ではありません。

一方モンテカルロ法ではベット数の上乗せも緩やかで「負けた時の感情に任せた大勝負」に対して必ずブレーキをかけてくれるでしょう。

 

モンテカルロ法をFXに応用する方法

モンテカルロ法は元々はカジノで使われた手法ですが、FXにも応用することができます。

FXでは通貨量や利確幅・損切り幅などを調整することで、モンテカルロ法を実践することができます。

以下に具体的な例を示します。

 

例1:通貨量1万通貨(1ロット)、利確幅・損切り幅10pips

この例では通貨量1万通貨(1ロット)を基準としてトレードを行う際、10pipsで利確・損切りを行うものとします。

この場合モンテカルロ法に応じて以下のようにトレードします。

  • 数列:(1,2,3)
  • 最初の賭け金(ロット数):4万通貨(4ロット)
  • 最初の取引
    • 買いエントリー:4万通貨(4ロット)
    • 利確:10pips上昇したら決済(+4,000円)
    • 損切り:10pips下落したら決済(-4,000円)
  •  次の数列と賭け金(ロット数)
    •  取引に勝った場合:数列(2)、賭け金(ロット数)2万通貨(2ロット)
    • 取引に負けた場合:数列(1,2,3,4)、賭け金(ロット数)5万通貨(5ロット)
  •  

このようにして数列が0か1になるまでトレードを続けます。

この例では最大で6万通貨(6ロット)まで賭けることになりますが、それ以上は賭けないことでリスクを抑えることができます。

 

例2:通貨量1万通貨(1ロット)、利確幅・損切り幅20pips

 

この例では通貨量1万通貨(1ロット)を基準としてトレードを行う際、20pipsで利確・損切りを行うものとします。

この場合、モンテカルロ法に応じて以下のようにトレードします。

  • 数列:(1,2,3)
  • 最初の賭け金(ロット数):4万通貨(4ロット)
  • 最初の取引
    • 買いエントリー:4万通貨(4ロット)
    • 利確:20pips上昇したら決済(+8,000円)
    • 損切り:20pips下落したら決済(-8,000円)
  • 次の数列と賭け金(ロット数)
    • 取引に勝った場合:数列(2)、賭け金(ロット数)2万通貨(2ロット)
    • 取引に負けた場合:数列(1,2,3,4)、賭け金(ロット数)5万通貨(5ロット)

 

このようにして数列が0か1になるまでトレードを続けます。

この例では最大で6万通貨(6ロット)まで賭けることになりますが、それ以上は賭けないことでリスクを抑えることができます。

 

モンテカルロ法をFXに応用する際の注意点

 

モンテカルロ法をFXに応用する際は、以下のような注意点があります。

 

  • 数列や利確幅・損切り幅は自分の予算や目標に合わせて調整することができますが、あまり大きくしたり小さくしたりするとリスクが高くなったり効果が薄くなったりする可能性があります。 自分が許容できる範囲内で設定しましょう。
  • モンテカルロ法は必ず勝てるというものではありません。 長期的に見れば利益を出せる可能性は高いですが、短期的に見れば損失を出す可能性もあります。 モンテカルロ法だけに頼らず、相場の分析や取引手法もしっかりと学びましょう。
  • モンテカルロ法は感情や欲望に左右されずに取引することができるメリットがありますが、逆に自分の判断や行動に責任を持たなくなるデメリットもあります。 モンテカルロ法を使う場合でも、自分の取引に対して常に意識を持ち、改善点や学びを見つけることが大切です。

 

まとめ

この記事ではFXでモンテカルロ法を使ってリスクを抑える方法とは何か、基本から応用まで徹底解説しました。

モンテカルロ法は、数列を用いて賭け金(ロット数)を調整する手法で、最終的に利益を残しやすく、リスクを抑えて取引できるメリットがあります。

しかし必ず勝てるというものではなく、相場の分析や取引手法も重要です。

モンテカルロ法をFXに応用する際は、数列や利確幅・損切り幅の設定や自分の判断や行動の意識などに注意しましょう。

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