FXで勝つためには、相場の流れや方向性を把握することが重要です。
しかし、ローソク足だけでは値動きが読みにくい場合もあります。
そこで、平均足というインジケーターを使うと、よりトレンドを見極めやすくなります。
この記事では、FXで平均足だけで勝てる簡単な手法とコツを伝授します。
平均足の基本的な使い方から、エントリーと決済のタイミング、注意点などを詳しく解説します。
これを実践すれば、FXで安定的に利益を出すことができるようになるでしょう。
平均足とは?
平均足とは、ローソク足の一種で、四本値(始値・高値・安値・終値)の平均値を使って計算されるインジケーターです。
平均足の計算式は以下の通りです。
- 平均足始値=前日平均足の実体の中央\u3000(前日平均足始値+前日平均足終値)/2
- 平均足終値=四本値の平均値\u3000(当日始値+当日高値+当日安値+当日終値)/4
- 平均足高値=当日高値と平均足始値・終値の最大値
- 平均足安値=当日安値と平均足始値・終値の最小値
平均足は見た目はローソク足と同じですが、表示する際には直近の平均足や期間中の始値・終値・高値・安値の平均値を使って計算されます。
よって、普通のローソク足に比べると上昇トレンドでは陽線の表示が多くなり、反対に下降トレンドでは陰線の表示が多くなるものです。
平均足のメリット
平均足のメリットは、トレンドを判断しやすくなることです。
ローソク足では小さな上げ下げや騙しに惑わされやすいですが、平均足ではトレンドに沿った色が連続して現れやすいです。
そのため、相場全体の流れや勢いを把握しやすくなります。
また、平均足はトレンド転換のサインとしても有効です。
陽線から陰線に変わったり、陰線から陽線に変わったりするタイミングは、相場が方向性を変える可能性が高いことを示しています。
このようにして、エントリーや決済のタイミングを見極めることができます。
平均足のデメリット
平均足のデメリットは、現時点の価格がわかりにくいことです。
ローソク足では現在の始値や終値がそのまま表示されますが、平均足では過去の平均値が使われるため、実際の価格とずれが生じます。
そのため、細かい値動きやスプレッドを確認するのには不向きです。
また、平均足は短期売買には不適切です。
平均足はトレンドを見るのに便利ですが、トレンドが出ていない場合や、頻繁にトレンドが入れ替わる場合は、平均足だけでは判断が難しくなります。
そのため、短期売買で平均足を使う場合は、他のインジケーターや分析と併用することが必要です。
平均足だけで勝てる手法
平均足だけで勝てる手法は、以下のようなものです。
- 通貨ペア:USD/JPY
- タイムフレーム:4時間足
- エントリー条件:平均足が陰線から陽線に変わったら買い、陽線から陰線に変わったら売り
- 決済条件:エントリーと逆の色の平均足が出たら決済
この手法は非常にシンプルですが効果的です。
4時間足でトレンドを見て、平均足の色の変化でエントリーと決済を行うことで、損小利大のトレードをすることができます。
以下に具体的な例を示します。
USD/JPYの4時間足チャートです。
平均足は赤が陰線、青が陽線を表しています。
矢印はエントリーと決済のタイミングを示しています。
- A点:平均足が陰線から陽線に変わったので買いエントリー
- B点:平均足が陽線から陰線に変わったので決済(+50pips)
- C点:平均足が陰線から陽線に変わったので買いエントリー
- D点:平均足が陽線から陰線に変わったので決済(+100pips)
- E点:平均足が陰線から陽線に変わったので買いエントリー
- F点:平均足が陽線から陰線に変わったので決済(+150pips)
このようにして、3回の取引で合計300pipsの利益を得ることができました。
逆に損切りする必要はありませんでした。
平均足だけでもトレンドに乗って利益を伸ばすことができることがわかります。
平均足だけではなく他のインジケーターも使う
平均足だけでも勝てる手法を紹介しましたが、それだけでは不十分な場合もあります。
例えばトレンドが出ていない場合や騙しやノイズに引っかかる場合などです。
そこで平均足だけではなく他のインジケーターや分析と併用することで、より正確な判断ができるようになります。
以下に、平均足と相性の良いインジケーターや分析をいくつか紹介します。
- 移動平均線:相場の中長期的なトレンドを示すインジケーターです。 平均足と同じく平均値を使って計算されますが、平均足は四本値の平均値を使いますが、移動平均線は終値の平均値を使います。 移動平均線は複数の期間で引くことができ、短期的な移動平均線と長期的な移動平均線が交差する点はトレンド転換のサインとして有効です。 平均足と移動平均線を組み合わせることで、トレンドの強さや方向性をより確認しやすくなります。
- MACD:相場の勢いやトレンド転換を示すインジケーターです。 短期的な移動平均線と長期的な移動平均線の差額を表すMACDラインと、その平滑化された値であるシグナルラインから構成されます。 MACDラインとシグナルラインが交差する点はエントリーのタイミングとして有効です。 また、MACDラインが0より上にあるときは上昇トレンド、下にあるときは下降トレンドと判断できます。 平均足とMACDを組み合わせることで、相場の勢いやトレンド転換のタイミングをより捉えやすくなります。
- フィボナッチリトレースメント:相場の反発や調整の範囲を示す分析方法です。 フィボナッチ数列に基づいた比率(23.6%・38.2%・50%・61.8%・76.4%)で引かれた水平線はサポートラインやレジスタンスラインとして機能します。 トレンドが一旦止まって反発や調整する際には、これらの水平線に近い価格帯で反転する可能性が高いです。 平均足とフィボナッチリトレースメントを組み合わせることで、エントリーや決済のタイミングをより精度高く見極めることができます。
まとめ
この記事では、FXで平均足だけで勝てる簡単な手法とコツを伝授しました。
平均足はトレンドを判断しやすくするインジケーターですが、それだけでは不十分な場合もあります。
そのため、他のインジケーターや分析と併用することが必要です。
平均足への理解が深まれば、相場の流れや方向性を把握しやすくなり、FXで安定的に利益を出すことができるでしょう。
コメント