「有事の金買い」「有事のドル買い」「有事の円買い」どれが正しいの?

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有事(ゆうじ)とは、戦争、自然災害、経済危機、大事故、大事件などの非常事態が起こることを言います。

有名な言葉に、「有事の金買い」があります。

他にも、「有事のドル買い」「有事の円買い」も良く耳にする言葉です。

「有事」が起こった場合、金もドルも円も買うのがいいのでしょうか?

有事の金買い

戦争などの有事の際には、通貨や証券といったものよりも、実物資産である「」を買う動きが活発になる傾向にあります。

金融危機をはじめとする経済危機の際にも金が買われる傾向にあります。

有事の金買いは冷戦時代の核戦争の脅威を警戒して活発化しました。

冷戦時代が終わり有事の金買いの傾向は弱まりましたが2001年の同時多発テロによって再び活発化しました。

イラク戦争、リーマンショックなどの際も有事の金買いが活発化したと言われています。

有事のドル買い

大事件が起きた際には米ドルを買うと良いという格言です。

戦争、テロ、経済危機、自然災害などが起きた際には流動性の高い米ドルを買っておくと良いという経験則です。

有事のドル買いにより円安になります。

1991年の湾岸戦争、2011年の金正日総書記の死去などの際に起こっています。

有事のドル売り

大事件が起きた際には米ドルを売ると良いという格言です。

有事のドル売りにより円高になります。

2001年のアメリカ同時多発テロ、2003年のアメリカ軍によるイラク空爆などの際に起こっています。

「有事のドル買い」と「有事のドル売り」の両方があります。

有事の際には米ドルはドル安かドル高のどちらかに動きやすいということでしょうか。

有事の円買い

戦争やテロなどの事件が起こった際には円を買うと良いという格言です。

日本の通貨である円を買い、米ドルやユーロ、ポンドなどを売り払うことにより円高になります。

2011年の東日本大震災の際には円高になりました。

2016年のEU離脱が決まった際も円高になりました。

有事のドル買いから円買いに移行

一昔前までは「有事のドル買い」と言われていました。

しかし2001年以降は「有事の円買い」と言われるようになりました。

なぜドル買いから円買いに移行したのでしょうか。

考えられるのは、2001年のアメリカ同時多発テロ、2008年のリーマンショックの影響により米ドルの信認度が低下したことです。

日本はリーマンショックの影響が欧米よりも軽微でした。

これにより円が安全資産として見直されました。

今は「有事のドル買い」から「有事の円買い」に移行したと考えられます。

しかしいつまでも「有事の円買い」になるとは限りません。

今は北朝鮮リスクで円高傾向にありますが、最近ではミサイルが発射されても為替はあまり反応しなくなりました。

起こってはならないことですが、北朝鮮から発射されたミサイルがどこかの国の領土に着弾したとき、再び為替は大きな反応を見せるでしょう。

ミサイルがどの国に落下したかにより為替の動きは変わってきますので「有事の円買い」とは素直に行かない可能性があります。

米ドルと金は真逆の動き

米ドルが安くなったときに金は買われ高くなります。

景気が後退したり国際情勢が不安になると基準通貨である米ドルの価値が下がり、金は逆に上がります。

つまり、「有事の金買い」=「有事のドル売り」です。

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