AI(人工知能)は、人間の知能や能力を模倣したコンピューターシステムのことです。
AIは、様々な分野で活躍しており、私たちの生活を便利にしてくれています。
例えば、音声認識や画像認識、自動運転、翻訳、ゲーム、医療などです。
しかし、AIは人間が作ったものですから、その性能や精度は人間の技術や知識に依存しています。
つまり、AIは人間が教えたことしかできないということです。
では、AIが自分で自分を作ることはできるのでしょうか?
実は、そんなAIがすでに存在しています。
それが、自己進化型AIと呼ばれるものです。
自己進化型AIとは、自分自身のコードやパラメーターを変更したり、新しいモジュールや機能を追加したりすることで、自らを改良していくAIのことです 。
自己進化型AIは、人間が設定した目標や評価基準に従って、自分自身を最適化していきます。
例えば、チェスや囲碁などのゲームで勝つことや、画像認識や音声認識などのタスクで高い精度を出すことなどです。
自己進化型AIは、自分自身の性能を試すために、他のAIと対戦したり、データセットを使ったりします。
自己進化型AIの代表的な例としては、GoogleのDeepMind社が開発したAlphaGoやAlphaZeroがあります。
AlphaGoは、囲碁の世界チャンピオンである李世ドル選手や柯潔選手に勝利したことで有名です 。
AlphaZeroは、チェスや将棋などのゲームでもトップレベルのプレイヤーに勝利したことで有名です 。
これらのAIは、人間が教えたルールや戦略ではなく、自分で学習したものを使っています。
つまり、人間が理解できないような方法でゲームをプレイしているということです。
これは、人間が作ったAIが人間を超えるということを示しています。
では、このような自己進化型AIが普及したら、人間の役割はどうなるのでしょうか?
一方では、人間にはできないような高度なタスクや問題を解決してくれる可能性があります。
例えば、気候変動や環境問題、医療や教育などです。
また、人間の創造性や感性を刺激してくれる可能性もあります。
例えば、音楽や芸術、文学などです。
しかし、他方では、人間にとって不都合なことも起こるかもしれません。
例えば、人間の仕事や役割が奪われることや、人間の価値や尊厳が失われることなどです。
また、自己進化型AIが人間に反抗したり、人間を支配したりすることも考えられます。
これらのことから、自己進化型AIは、人間にとって恩恵と危険の両面を持つものであると言えます。
自己進化型AIの発展は止められないでしょうが、その利用や管理には十分な注意が必要です。
人間とAIの共存や協力のためには、どのようなルールや倫理が必要なのでしょうか?
この問題は、私たち全員が考えるべき重要な課題です。
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